「懐かしい未来」の創造(スローなまちづくりの提唱)
高梁市は急激な人口減少、超高齢化社会に伴う経済の縮小が顕著で、地域を取り巻く環境は大変厳しい状況にあります。とりわけ経済力の低下がまちの持続可能性を危くしています。
このまちの将来ビジョンをどのように描いていくのか。この地域の持っている資源を活かした「まちづくり」や域外から「投資」や「消費」を呼び込む戦略が必要なのです。
そのヒントが古いものと新しいものが融合した、「スローなまちづくり」です。これは「効率性確保の手段」から「ライフスタイル実現手段」への転換を促していて、行動をより楽しむことを前提としています。これまで私たちは、技術革新、進歩に伴い、効率性、利便性を優先、重視した社会を構築し、その豊かさを大いに享受してきました。
確かに、私たちの暮らしは便利で楽になり、生産性は大きく向上しました。しかしその一方で、生活スタイル、価値観の多様化、都市部への人口集中等により、地域の急激な過疎化、コミュニティーの崩壊が進行しました。それとともに人と人との関係性も非常に希薄になりました。
その豊かさを効率性、利便性に追い求めた結果ではないでしょうか。
「スローなまちづくり」とは、これまでの効率性、利便性を優先、重視した社会を追求するのではなく、生活の質を深めることに新たな価値の創造を見出そうとする。その中心となるテーマが「食と農」。「懐かしい未来の創造」それは人が中心の「スローなまちづくり」です。
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